レンズ分解修理: Zeiss Flektogon 35mm F2.8(ゼブラ)
パンカラーと基本は同じとは思いきや、違うところもあってそれなりに苦労しました。
図解では一気に進めたようにみえますが、一歩進んではまた組戻す、
というやり方で1週間かけて少しずつやりました。
15.16.17の絞り連動機構の取り外しが今回の難所だったかな。
参考にさせていただいたHP
ヘリコイドはスムーズです
lunablog
flektogon グリスアップグーグル検索
1.マウント後部。
マイナスネジはオリジナル、プラスネジは東急ハンズで買った代用品
作業のアウトライン
①裏蓋をはずす。
ネジ2本
②絞り込みボタンリングをはずす。
バネに注意
③中蓋をはずす
ネジ4本
④絞り連動機構、絞りリングをはずす
絞り開放用バネに注意
*バネを無くしても、糸で引っ張って絞りの開閉は可能。
絞りリングにはボールベアリングはなし。
⑤ヘリコイドガードレール、ヘリコイドストッパーをはずす
この先の手順はパンカラー編と同じ。壊さないように注意してください!
2.この絞り込みボタンリングをはずします。
バネを飛ばさないようにビニールテープで止めながら作業。
実をいうと、このリングは組戻さずに使っていますが^^
3.リングと絞り込みピンのかみ合わせ
4.リングと絞り込み機構のかみ合わせ
5.引いたところ1
6.引いたところ2
7.絞り込みボタンリングをはずす
8.中蓋をはずします。
9.お馴染みのヘリコイドガードレールやヘリコイドストッパーが
見えてきました。
10.絞り連動機構の開放復帰用バネをはずす。
この時、バネのつき方を確認しておきましょう。
11.バネの方向。
12.絞りリングと絞り開閉レバー。
絞り開閉レバーの溝が斜めにきってあります。
この溝にそって、ヘリコイドが繰り出されると、F2.8からF4に絞り込まれる
ことになります。
この溝が最短への繰り出し時にひっかかりを生じされる原因にもなります。
手動であらじめF4以上に絞っておいたほうがいいでしょう。
13.絞りリングをはずしました。絞りにクリック感を出すのは
ピンと板バネの作用になってます。ベアリングとバネではありません。
14.絞り連動機構をはずのが、最大の難所かも。
無理に力ではずすのではなく、ちゃんと自然と外れようにできてます。
まずビスをはずします。
15.機構を少し斜めにして、持ち上げるとうまくはずれました。
バネのかわりに絞り開閉用に糸を通してあります。
16.はずす途中の図。
17.機構のこの写真など見て、はずし方考えてください。
18.ヘリコイド分解の手順はパンカラー編と同じ。
19.外筒と中筒の分離の位置
20.中筒とレンズ筒の分離の位置
この分離の位置、ちゃんとマークしたはずでしたが、
分離の瞬間が正確ではなく、また無限遠がズレてしまい、直すのに一苦労。
フレクトゴンのヘリコイドは繰り出し量が多いので、ネジのピッチが細かく切ってあります。
一ピッチのズレに注意しましょう。
今回は900万番台のゼブラゴンです。ロットによって構造が違うかもしれません。
くれぐれも壊さないように注意してください!
ゼブラのパンカラーとフクレトゴンのグリスアップが、まあなんとか
できたことで調子にのって、ウチのJena勢を次々と分解しました。
白鏡胴テッサー、シボ革ゾナー。Zeiss Jenaの場合はどれもマウント面の
後ろから分解のようです。