静止現像、手抜き自家現像 覚え書き、データ記録あれこれ
Pentax LX + FE-1 + MC Sonnar 135mm/F3.5 + Kentmere 400
StandDevelopment T-maxDev 1:19 24C 75min
静止現像に、本格的にはまるきっかけとなった1枚。
静止現像についての解説。
◆静止現像の手順
1.1:19のT-maxDev現像液の準備 水温の測定
現像仕上がりスケジュールを決める
2.前浴30秒 気泡とり やったり忘れたり
3.現像液投入 計測開始 無攪拌 室温で完全放置 現像液は1回使用で廃棄
液温のみ監視し、温度に応じて現像時間を気分で調整
食事 お風呂 お仕事 定着液などの準備
タンク内の温度を直接測れない場合は、同量の水をビーカーにいれればいけるかも?
4.停止 水 45秒 使用後は廃棄
5.定着 7分 温度に関わらず、長めの時間で放置になってきた 定着液は再利用
6.予備水洗 30秒
7.QW 1分
8.水洗 5分 水洗しながら、温度計など洗う
9.DW 1分
10.乾燥
◆静止現像の覚え書き
・参考にした現像液、現像時間のデータです。
冷蔵庫低温静止現像 8.5h
Acros100 ミクロファイン(1:4) 低温静止現像(7℃-12℃ 4h)
Agfa APX100 ロジナール(1:50) 3分毎倒立(20℃ 15min)
Agfa APX100 ロジナール(1:50) 静止現像(20℃ 60min)
T-max100 ロジナール(1:100) 静止現像(20℃ 60min)
ILFORD DELTA100 ロジナール(1:100) 静止現像(20℃ 60min)
T-MAX100 ロジナール(1:100) 静止現像(20℃ 70min)
Ilford PAN100 ロジナール(1:100) 静止現像(20℃ 80min)
T-MAX100 T-maxDev(1:9)静止現像(24℃ 13min40sec)
Ilford 100? Rodinal(1:200) 静止現像(120min)
lford 400 ロジナール(1:100) 静止現像(24℃ 60min)
T-max400 ロジナール(1:100) 静止現像(20℃ 60min)
Tri-X400@El1600 Rodinal(1:100) 90mins StandDevelopment
Tri-X400@El3200 Rodinal(1:100) 120mins Standdevelopment
Tri-X@3200 Rodinal(1:100)静止現像(2.5h)
Tri-X400 Pyrocat1+2+200
・自分のデータ
T-max400 D-76(原液) 静止現像(24C 11min)
T-max400 T-MAX Developer(1:9) 低温静止現像(13℃ 4h)
T-max400 T-MAX Developer(1:19) 低温静止現像(6℃-13℃ 4h)
T-max400 T-MAX Developer(1:19) 静止現像(17.5C 90min)
T-max400 T-MAX Developer(1:19) 静止現像(16C 90min)
T-max400 T-MAX Developer(1:19) 静止現像(21C 90min)
KentmerePan400 T-MAX Developer(1:19) 静止現像(24C 75min)
KentmerePan400 T-MAX Developer(1:39) 静止現像(26C 2.5h)
KentmerePan400@EI800 T-MAX Developer(1:19) 静止現像(27C 95min) 1段増感
KentmerePan400@EI1600 T-MAX Developer(1:39) 静止現像(27C 3h) 2段増感
KentmerePan400@EI3200 T-MAX Developer(1:19) 静止現像(23C 3h) 3段増感
よく見ると他の方はASA100のフィルムなのに、自分はASA400フィルム使って同じ時間でやってますね。
ということは、ハイライトの部分は露出や感度、現像時間にかかわらず、
どれだけ長く現像しても、適当なところで現像はストップしているのかもしれません。
ネットで情報集めますと、コダックHC-110やアグファロジナールといった液状の現像液の
使用例が多いようです。
現像中の攪拌頻度を押さえ、液の疲労を利用してハイライトとシャドウの現像の進行をコントロールするのが
静止現像の目的であるならば、どんな現像液でも同じ効果が生ずるはず。
手元にある現像液でまずは試してみるというスタンスでよいんじゃないでしょうか。
標準の割合から4倍薄めた割合で、長時間に放置というのがコツのように思われます。
希釈率が低く濃度が高いと現像液の疲労が生じにくく、コントラストの高い標準現像と
変わらない結果になるみたいですね。
眠たいフィルムが出来上がれば、静止現像としては成功といえるでしょう。
眠たいからつまらんとみるか、その眠たさに価値を見いだすか。
自分も最初に見たときは、まったく意義が理解できませんでした。
淡いコントラストの絵が好みか、コントラストがきいたメリハリある絵が好みか。
静止現像を続けるかどうかは、最終的には絵の好みによるのかもしれません。
◆最近の現像作業
夜中に物置で、リール装填
→翌日、静止現像開始
→現像中に定着液など準備
→フィルム水洗中に、道具の後かたづけ。
こんな感じで各行程に分けて、ダラダラ現像してます。
現像作業自体は面倒とか思わなくなりました。
最初は道具を揃える→湯煎用をお湯をわかす→温度の安定を待って作業開始、ってな感じで
2、3時間、緊張と集中の作業でした。
それはそれで楽しくもありましたが、やっぱり面倒になってくるんですねー。
温度の変化は現像時間で調整。
D-76やミクロファインといった粉末に比べれば、
T-maxDevelopperなど水溶性の現像液は溶解や保存の手間もいりませんし。
4倍希釈で使えば、数十円のコストに押さえられるし。
今のスタイルは、ホントラクです。
希釈率を高めて、現像代節約。
作業の手間を省ける。
あと繊細なトーン表現とか。笑
こんな目的で静止現像を続けてます。
スキャン時自動露出オフ ノーレタッチ版です。
レタッチ前提で薄いネガをつくってます。
2枚は逆光ですからレタッチすべきと思ってますが、
3枚目はノータッチの方が良いのかしらん。
静止現像の絵、最初はもの足りなく感じてました。
最近は、京風、薄味の美味しいお吸い物を頂いているような気分です。