P & F completed

Carl Zeiss Jena Flektogon F4/20mm

ゼブラフレクトゴン35mmと同じ構図になるようにとってみました。フィルター径77mmはさすがに大きい。
ヘリコイドを回のは、やかんや小鍋の蓋をいじっているような感覚です。
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外観はクタクタ。後玉にはしっかりキズ入り。絞りは時折閉じなくなります。
分解しないと直りません。

当初は$100で十分やろ、と思って入札しました。
ところがライバルが現れ競り合い、送料込みで$170もだしちゃいました。
円高で15kちょいにはなりましたが。
ジャンクと覚悟して買ったので、今回は十分許せます。

こうやって楽しんでる今は、もうちょっと出してmint品を買うべきだったかなぁ、と思ったりも。
でも買った時点では20mmを買う必要があるか、使いこなせるか悩んでましたし。
この値段でZeiss20mmの世界を垣間見れたのだから、まあまあ丁度良い買い物でしょう。

現代のコシナや京セラのDistagon21mmは驚異の明るさと解像度を
もたらしてくれるかもしれませんが、このレトロな味で十分楽しいです。

手元に置いて自分で撮り、ネット上でF4やF2.8それにDistagonの作例を
見比べたりが増えてきますと、だんだん、ああこれがZeissの超広角の味かなあと思えてきます。
F8まで絞ってやっとシャッキとしてきます。どうもメーカーにかかわりなく
20mmとはそうやって使うモノというものかしら。






ちょっと比較に数字を並べてみました。

フレクトゴン20/4
  最短16cm弱 フィルター径77mm
フレクトゴン20/2.8 最短19cm フィルター径67mm

コシナ20/3.8      最短20cm フィルター径62mm
カラースコパー20/3.5 最短20cm フィルター径52mm
コシナディスタゴン21/2.8  最短22cm フィルター径82mm

フィルター径77mmの大きな前玉と、最短15cmちかくまでよれることは
登場から40年近く経った今でも最大のウリかな。
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上段左から49mm径のパンカラー、同タクマー、40.5mm径のテッサー
下段左から77mm径のフレクトゴン20mm、62mm径のコシナMC20mm。
今まで一番デカかったCosina20mmがとっても小さくみえます。
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昭和26年(1951年)にフレクトゴン2,8/35が白アルミ鏡胴で登場。
西ドイツツアイスがやっと、それも1段暗いディスタゴン4/35を投入するのは昭和34年(1959年)のこと。
フレクトゴン20mmはシボ革巻きタイプシリアル700万番台のがオークションに
でていたので、60年代初頭に登場したことと思われます。
「登場から1967年頃までは35mmで使用できる唯一の超広角レンズとして
君臨していました。全世界のプロカメラマンにも愛用された優秀なレンズです。」というKing-2の紹介文にあるように、
昭和30年代後半、一眼レフ用レトロフォーカスタイプは東ドイツツアイスの独壇場だったのでしょう。
F4ながらも超広角で最短15cmほど。これだけ寄れる20mmは後にも先にも
ゼブラゴンだけのようです。
いまの基準からしたら、解像度などはデスタゴンに遠く及ばないかもしれません。
それはいうてみればGTRにのって、初代スカイラインに対し、遅いの、パワーウンドーがない、エアコンもカーステもないというようなもの。


ちなみに日本勢はというと、
タクマーはこちらによると東京五輪前(昭和39年1964年)は28mmどまりだったようです。

ニコンも同様

50年昭和25年 仏アンジェニーレトロフォーカス開発
51年昭和26年 フレクトゴン35/2.8
59年昭和34年 ディスタゴン4/35
60年昭和35年 NIKKOR-H Auto 2.8cm F3.5
61年昭和36年 フレクトゴン25/4発売
64年昭和39年 タクマー28mmまで
65年昭和40年 NIKKOR-O Auto 35mm F2
67年昭和42年 NIKKOR-N Auto 24mm F2.8
68年昭和43年 NIKKOR-UD Auto 20mm F3.5

たしかにニコンが20mm出すまで、このゴン20mmが唯一の存在だったのかもしれmせん。

コンピュターもない時代によくぞ開発したものです。
そう思うと逆光に弱いとか開放では云々とかいうのは、失礼すぎるかも。

しかしこれだけ世界をリードした東ドイツツアイスが、日本勢に追い落とされるとは。
計画経済と市場経済の壮大な社会実験の功罪を、いまいちど村山昇作クーコンビに
まとめて頂きたいものです。




Cosina20mmで最短20cm開放F3.8でキーボードに寄ってみました。
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ゴンで20cmに合わせてみました。ちょっと行き過ぎですね。
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ゴンのF4開放の最短15.5cmくらい?
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もうひとつ最短15.5cm。
こんなお遊びは2.8のMCflektogonでもDistagonでもできない、初代F420mmの特権。
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後玉にしっかりキズやカビ痕?があるジャンクゴンです。
でもなんとか使えそうです。
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by mizuki_2004 | 2010-01-08 20:52 | 機材