P & F completed

レンズ分解修理: ゼブラPancolar 50mm F1.8 ヘリコイド分解の手順


グリスアップし、なんとか組み戻しました。
道具はマイナスドライバー1本と
シリコンスプレーグリスに綿棒、爪楊枝など。

手順が確立すると1時間かからない作業です。それまでが大変だったんですが。
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組み戻しのためのもっとも重要な情報。
鏡胴を分離した時点での、組み合わせ位置情報。この固体特有の情報です。

もっとも構造を理解したり、ネジの扱いをわかっていたら、メモも目印も
いらないんですけどね。 
もっともそんな方は、こんな拙いブログを見ることもないでしょうが。

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この離合位置を記録しなかったため、組み戻しに何日もかかり、
あげくのはて、部品を壊すことになりました。

今回のエントリーのテーマ、ヘリコイド分解は、
Zeiss Jena物で共通する手順だと思われます。
Zeiss Jenaのレンズは、第一世代のアルミ鏡銅をのぞいて、
粒々・シブ革リングの第二世代、ゼブラ模様の第三世代、MCコートの
第四世代のレンズとも、鏡餅のような3段重ね構造になっています。
こんな複雑なのは、ゼブラパンカラー50mmだけかもしれませんが、
Jenaレンズの手入れに共通する手法と考え、
自己の覚えのためにまとめてみました。

レンズの世代ごとに構造の細かい違いはあるかもしれませんし、
ゼブラのピントリングを外すことができきるとまったく違った分解
手順になるかもしれません。
お約束ですが、自己責任でよろしくお願いします。

くれぐれも、貴重なレンズを、本物のジャンクにしないよう、
慎重、丁寧な作業をお願いします。






まず作業の前に、メモ用紙と、目印用のテープを用意してください。

このメモがないと、後々、大泣きすること間違いなしです!!!

レンズ筒(以下内筒と呼ぶ)、ピントリング(以下中筒と呼ぶ)、絞り値リング(以下外筒と呼ぶ)の3つを
分解するところからはじめます。

ヘリコイドレールガイドの4本のネジと、ピントリング回転止めのネジ1本を
外すだけの作業ですが、その前にちゃんと目印をつけ、メモもとっておきます。

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まず、ピントを最短側にまわします。
中筒の最短0.35の対応する内筒の位置に目印を張ります。
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目印は銘板のどこに対応するかもチェック。
私のレンズでは、「aus JENA」のEに対応するようです。
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メモをとっておきます。
まあメモさえあれば、目印テープは要らないのですが、
やっぱり貼っておいたほうがラクです。
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ヘリコイドレールガイドの2本ははずし終わり、最後に回転止めの
ネジを緩めています。
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外筒が中筒から外れる瞬間。
この位置は、一義的に決まってますが、確認しておくと、ラクです。
矢印が0.4のところで外れました。
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内筒と中筒を外します。
急にスポンとはずれますので、ゆっくり位置を確認しながら回します。
何度も繰り返しますが、この外れる瞬間の位置をマークしてください。
この位置が一番のです。
このピッチが一山ずれただけで、組み戻しがうまくいきません。

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はずれた瞬間。目印を貼り付けます。
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メモをとります。
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   ☆ ☆ ☆


古いグリスをベンジンと爪楊枝でふき取ります。

スプレーでグリスアップ。

グリスはつけ方すぎず、ヘリコイド以外の場所につかないようにしましょう。

ヘリコイドが不必要に重くなりますし、油分が絞りバネに付着して
絞りが利かなくなる遠因になるかも。

   ☆ ☆ ☆

組み戻しの手順
1 内筒と中筒を正しい位置でピッチを合わせ、最短位置までねじ込む
  かみ合わせ場所が違うと、ピントリングが正確にまわりません。
2 中筒に外筒をねじ込む。このときはピッチがあう位置は一箇所のみ。
3 外筒を中筒の最短位置までねじ込む。
  ねじ込みこみ位置がずれると、回転止めネジがはまらなかったり、
  ピントリングが正確にまわりません。
4 ヘリコイドレールガイドのネジ止め。
  作業がやり易いように、内筒を無限遠まで戻します。
  内筒と外筒を少しずつ回して、ゆっくり戻します。
5 ヘリコイドレールガイドのネジを4本しっかり止めます。


目印を頼りに内筒と中筒を組戻し。
ちゃんと目印があっても、なかなかピッチが合いません。

ピッチがあって、内筒と中筒がかみ合ったら、
内筒の目印が最短0.35の目盛りにあるところまで、
回します。つまり最初の状態の位置に戻すわけです。

この戻し位置が狂うと、距離の指標が合わなくなったり、無限遠がでません。

内筒と中筒の位置が決まったら、外筒を中筒にかみ合わせます。
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この状態でヘリコイドレールガイドを戻しても良いですが、
ちょっと位置が遠く不安定です。
ピントリングを無限遠にもどします。

この戻し方も、まあ、やればわかりますが、
内筒と中筒を少しずつずらしながら、無限位置にもってきます。
この位置まで、内筒が競りあがったら、ヘリコイドレールガイドを
取り付け、4本のネジをしっかり締めましょう。

わたしは、ここでネジを1本しかとめない状態でヘリコイドを回したので
部品壊しました。
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ネジをしめたら、ピントリングを回して、
最短から無限までピントリングが回るか、確認します。

組み戻し位置が一ピッチ狂うだけでも、ピントリングは回りません。
もうそうなったら、解を求めるためのパズルときの地獄が待ってます。


組み戻しがうまくいかず、
無理なことやって、私はどんどん部品狂わせてしまいました。

無理な力でまわそうとするのは、そもそもやり方が間違っている証拠。

うまくいかなくなったら、とりあえず、部品を箱にしまって、
今日のところは寝て、別の日に頑張ることをお勧めします。
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by mizuki_2004 | 2009-02-14 20:34 | 機材