レンズ分解修理but途中で部品壊しました: ゼブラ Zeiss Pancolar 50mm F1.8(A-M切替・電気接点付き)
ebayで落札したGood physical shapeなレンズのグリスアップに挑戦しました。
by Pentax istDS2 + CZJ Flektogon 35mm/F2.4
カールツァイスイエナ、ゼブラのパンカラー50mmF1.8です。
ペンタプリズム式一眼レフカメラの源流
東ドイツは、コンタックス・ペンタコン・プラクチカシリーズに搭載されていた50mm標準レンズ。
Praktica LLCとともにやってきました。
一眼レフカメラの本家本元とその標準レンズです。
by Pentax istDS2 + aus JENA Pancolar 50mm/F1.8
ISO:800 SS:1/90 絞り:1.8開放のはず?
慎重に分解修理してくださいね。
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今回のための新規購入用具
マイナスドライバー 2.5mm ベッセル 298円 このドライバー1本ですべて用が足りました。
マイナスドライバー 1.8mm ベッセル 268円
シリコングリーススプレー エーゼット 798円 ヘリコイドグリスの代用品
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分解の参考にさせて頂いたHP・ブログ集。厚く御礼申し上げます。
細かなところは微妙に違うんです。慣れれば見当もつくんでしょうが。
・フレクトゴン 分解
ゼブラ世代
A-M切り替えなし?http://blog.livedoor.jp/old_lenses/電気接点なし ヘリコイドグリスアップ
MC世代
MC赤文字http://www.krcube.net/blog/archives/2008/03/mc_flektogon_3524.html絞り粘り
MC白文字http://plusalfa.exblog.jp/6109392/絞り粘り
・パンカラー 分解
ゼブラ世代
A-M切り替えなしボタン付きhttp://junkzamurai.blog.shinobi.jp/Entry/121/絞りバネテンション調整
http://junkzamurai.blog.shinobi.jp/Entry/112/絞りグリスアップ
・テッサー 分解
ゼブラ世代
A-M切替なしhttp://chapmuseum.blog52.fc2.com/blog-entry-260.htm グリスアップ
http://nominomi0.exblog.jp/8502362/
http://approx.exblog.jp/7700221/シリコングリス スプレーグリス
・ペンタコン 分解
MC世代
http://approx.exblog.jp/7420424/ヘリコイドグリスアップ
・ゾナー改造 http://www.ksmt.com/eos10d/eos_nikki_body13.htm#060916 アルミ鏡胴世代
・その他
http://homepage.mac.com/orio/camera/agfa_karat_IV/karat_IV.html ヘリコイドグリスの代用にシリコングリス
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■マウント後部のネジ3本を外します。
残り2本のネジは電気接点用抵抗の収納部分のネジ。
まあここを壊しちゃっても、機能には影響しないでしょうが、触ってません。
マウントを外したところ。
最初は複雑怪奇に見えますが、仕組みがわかるとたいしたことはありません。
レンズユニットに×印のひっかきが。これはレンズ製造時についたかんじ。
ここらあたりに東独の経済体制が垣間見えています。
■A-M切替ボタンリングと絞りリングをはずします。
ボールベアリングをなくさないように注意。
絞りリングと、絞り機構伝達レバー。
部品の重要度でいえば、ベアリングよりももっと重要。
この部品も壊したら、完全アウト!
クリックボールやバネが飛び出るかもしれません。
なくさないように。
写真にあるように、菓子箱を作業トレイにしてます。このおかげで
ベアリングボールが転がっても、無くさずに済んでいます。
でもこのベアリングなくしても、クリック感がなくなるだけですが。
それから、ドライバー着磁石もかなり役立ってます。
はずしたネジは磁石に引っ付けまとめてます。
■ヘリコイドガードレールとヘリコイド回転止めをはずします。
一番右がヘリコイド回転ストッパーのビス。
このビスを回すためには、ピッチが合ったベッセルの上等なドライバーが必要でした。
ちょっと醜いですが、絞り開放復帰用のバネ。
作業中これもなくしやすいので、外すなりテープで固定しましょう。
ただ、これをなくしても、手動専用で絞りは調整できます。
このネジを外せば、後は道具なし、手でばらせます。
が、その前にヘリコイドの位置関係の確認を!
■これであとはヘリコイドを緩めるだけでバラバラになります。
それなりに、分解の目印は貼っていましたが、結果的には役に立たず。
目印はこうやって、貼っておきましょう。
古いグリスは爪楊枝とベンジンできれいに落ちました。
もう回転は軽々~ このときはかなりルンルン気分でした・・・
■さて、組み戻すとするか~♪
ここからが大変だとは、知る由もなく・・・・
■組み戻し失敗の結果
分解過程 by Pentax istDS2 + CZJ Flektogon 35mm/F2.4
とはいえ、故障持ちながら今日も元気に使えています。
壊れた部品も、これを加工すれば、同じようなものができるかもしれません。
mars2015さんのサジュスチョンに多謝であります。
by Pentax istDS2 + PENTACON auto 50mm/F1.8
ヘリコイド組立につづく。