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レンズ分解修理:ペンタックスタクマーSUPER TAKUMAR 105mm/F2.8編

分解清掃初挑戦のPENTAXタクマー50mm/F1.4は途中撤退になりました。
さて、中望遠のST105mmで再挑戦です。
レンズが大きい分、作業しやすいかも。
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今回のお題。
今までこのカビレンズで撮ってきたんです~。
この程度のカビは実際には写りには影響してない気がしますが、
綺麗にしてみましょう。
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今回の道具。
直接的には100円ショップのセイミツドライバーセットの
2mmのマイナスドライバー1本とイス足すべり止めのオープナーだけ、メガネ拭きででカビとり終了でした。
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やっぱり上等な精密ドライバーを買ってくることにします。
ドライバーを帯磁させる磁石もあったほうがよさそうです。
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approximateさん Takumar 2.8/105mm編 
 全面的にこちらの手順に沿っております。とても参考になりました。
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作業概要
・銘板はずし(イス脚すべり止めで反時計まわりに緩める。)
 ↓
・フィルター枠はずし(2.0mmマイナスドライバーでビス3本緩める)
 ↓
・鏡胴本体とレンズ絞りユニットの分離
     (2.0mmマイナスドライバーでビス3本緩める→ユニットをまっすぐに引き抜く)
 ↓
・絞りユニットとレンズ後群の分離(指で回すとはずれた) 
 ↓
・後玉レンズの掃除
 ↓
・絞りユニットとレンズ前群の分離(指で回すとはずれた) 
 ↓
・前玉レンズの掃除
 ↓
・組戻し

たしかに、磁力化された精密ドライバーなど、
上等な工具を持てば、1時間で終わる作業でした。
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0.
レンズ銘板をはずすと、ST105mmでは6本のビスがみえました。
フィルター枠を固定する3本とレンズユニット群を鏡銅に固定する
ワッシャー付きの3本です。
まずフィルター枠を固定する3本からはずします。
このレンズはまだ分解されていないようで、ビスが糊付けされていました。
この段階でビス外しに悩んで、また半日。

何度かのトライの末、ビスに対してマイナスドライバーを回すのではなく、
しっかりと押しつけのが7割、その手応えを感じたら3割の力で
回す、という感じで慎重に力をかけてみたら、綺麗にまわり出しました。
ここが今回の一番の難関でしたね。
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1.
はずれたフィルター枠固定ビスと、また緩めていないユニット群
固定ビス。

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2.
フィルター枠がはずれました。
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3.
ヘリコイドを最短撮影距離にするとビスがせり上がって
作業がしやすくなります。
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4.
前回50mmで敗退した地点です。
ユニット群と鏡銅の外し方がわからず、少し悩む。
ネジっているうちにゆるんできました。
まっすぐに抜き取ることができました。
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5.
鏡銅は素通しのガランドウに。絞りピン連動のバネがあるだけです。

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6.
すっぽり抜けたレンズユニット。
まっすぐにのびている棒が絞り開閉ピン。
このピンと鏡銅のレバーが連結してします。

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7.
指で触ると絞りが開閉します。
絞りが粘った時は、ここにベンジンで洗浄したり、
鉛筆の粉を撒くようです。

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8.
後玉群をさわっていると、ネジではまっているだけとわかり、
すぐにネジが回りだしました。

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9.
後玉分離。
後玉の汚れがわりますね。
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10.
問題のカビは後玉にありました。
シリコンクロスのメガネ拭きでふくと簡単にとれました。
多少のシミはありますが、今回はこの程度のクリーニングにします。
いずれ無水エタノールでもっと綺麗にしましょう。

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11.
絞りをまじまじと観察。

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12.
前玉の外しかたもちょっと悩みました。
最初は固かったですが、後玉同様、回すとゆるみ始めました。

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13.
後玉群、絞りユニット、前玉群。見事に三分割できました。

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14.
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15.
前玉も拭いてあげます。
レンズの一枚一枚を拭くためには、これをさらにばらす必要が
あります。カニ目はこの時に必要かもしれません。

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16.
16の鏡銅側絞り伝達レバーの切り欠けに、17のユニット群の絞り棒が
きちんとはまるように組戻します。
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17.
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18.
細かいネジをちゃんと戻すときには、ドライバーにボンドをつけて
ネジをつまむ、という裏技をつかったら、手際よくネジをつけられました。
帯磁されたドライバー使えばもっと楽でしょう。
ともあれ銘板をつけて復旧です。
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19.
多少の拭きムラはありますが、カビはなくなりました。
慣れてみれば、タクマーレンズのカビ拭きは1時間かからないでしょうね。

ピンセットなども小道具も大事ですが、
バラシ自体はマイナスドライバー一本でできたようなものです。

レンズが組み立てやすいように合理的に設計されたことが
よくわかります。さすが世界を席巻したレンズです。

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こまめに寄って、しっかり記録を残してくれたフレクトゴンも
重要なレンズ分解清掃修理チームの一員です。
by Pentax istDS2 + CZJ Flektogon 35mm/F2.4


いろいろな皆さんのレンズ分解清掃案内のおかげで、
カビレンズを綺麗にすることができました。感謝、感謝です。
ありがとうございました~
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by mizuki_2004 | 2009-01-10 20:05 | 機材